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よく”練られた”脚本は人の心を打つ

スピーチと映画はよく似ていると思うことがあります。
どちらも企画するプロデューサーがいて、脚本があり、演じる人がいて、裏方さんがいて、最終的には見る(観る)人がいるからです。

ではヒットする映画づくりで最も大切なことはなんでしょう。
ズバリいって〈脚本〉ではないでしょうか。
どんな名監督と名俳優も中身のない脚本では光ることはできません。

スピーチも同じです。確かにベテランの講師の中には、レジュメを作らずその場その場で思ったことを話していく人もいます。
しかしこれが出来るのは経験豊富な講師や、天才的な閃きがあるごく一部の講師だけです。

話術の専門家と言われる先生の中には、『レジュメは作る必要はない』と言っている方がいますが、私は反対です。
レジュメは必要です。
レジュメが必要なくなるのは上級者になってからです。

スピーチの場数を相当数踏んでいきますと、箇条書きしたメモ程度のものだけで、1時間、2時間の話ができるようになりますが、初級者にはあてはまりません。
初級者がどうやってレジュメなしで1時間も話せるのでしょうか。
それでなくても経験が浅いうちは不安なものです。
しかしレジュメがあれば、スピーチ中に話す内容を忘れたとしてもレジュメを見れば話を元に戻すことできるのも大きな利点です。精神的な支えになってくれるのです。

確かに
レジュメ作りは時間も手間もかかりますが、しっかり準備してレジュメを作ることが大切です。

私は以前同一のテーマで全国50ヵ所を講演してまわったことがありました。
その時の1回目のレジュメと50回目のレジュメが手元にありますが、まったく違うものになっていることに驚かされます。
一言で言いますと、50回目のレジュメはよく”練られている”といった感じでしょうか。
餅つきで、つきはじめの米粒が残っているざらざらの餅と、つき終わったツルツルの餅のように明らかに違っています。
一度やっては帰ってから、「ここは必要ないな」「ここは反応がよかったな」などと推敲します。
不必要な部分は削ぎ落とし、必要な部分はより肉付けし、それを50回も繰り返していると、最後には見事なレジュメになっています。

もっとも、数多く同じテーマでやっていますと、途中から話す内容が完璧に頭に入ってしまっているため、スピーチ中一度もレジュメを見なくなりますが。

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