群馬県前橋市での講演会でのことです。
その講演会の主催者とはかなり以前からの知己の仲で、講演会当日、JR前橋駅に着いた私を車で迎えにきてくれたのも、学生時代の同級生でした。
送迎の運転手が学生時代の同級生ということで、気持ちが緩んでいたこともあったでしょう。
いつもはしないのですが、その日は駅にあった自販機でコップに入ったホットコーヒーを購入し、そのまま車に乗り込みました。
運転手の同級生と世間話をしながらコーヒーを飲んでいた次の瞬間です。
前を走っていた車が急ブレーキを踏んだのです(理由はよく分かりません)。
当然私が乗っていた車も急ブレーキ。
その結果、コップに入っていたコーヒーを自分の服に思い切りこぼしてしまったのです。
『あー!?やっちゃった!どうしよう、服の替えは持っていないよ。』
同級生と二人で困り果てました。
下半身にはかからなかったのですが、スーツの上着、Yシャツ、ネクタイはコーヒーで茶色。
拭いてどうにかなるレベルではありませんでした。
講演会まで3時間ほどしか時間がありません。
運転手の同級生は、体がかなり小さくて私とは服のサイズがまったく合いません。
ですから、同級生の家に行って服を借りることはできません。
『仕方ない。新しい服を買うしかない。どこでもいいからスーツの量販店を探して行ってくれ。』
そして、運よく車で3分くらい走ると全国チェーンのスーツの量販店がありました。
急いで店内に入り、スーツ、Yシャツ、ネクタイを購入し、講演会場に向かいました。
結果的に講演会は無事終了することができましたが、思わぬ出費に苦笑するしかありませんでした。
走行中の車にコップに入った飲み物はダメですね。
以後、そういうことがないよう注意しています。
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