▲札幌・時計台
日本の都道府県は、正確な行政区分は「1道1都2府43県」となっています。
この行政区分は、江戸時代から明治時代になる際の「廃藩置県」によって定められました。
では何故、「47県」にしなかったのでしょうか?
特に「道」が気になります。
東京都の「都」や京都府「府」などは、中心地を意味するところからきていますので分かりますが、何故北海道だけ「道」になったのか?
廃藩置県で「藩」から「県」を用いるようになったのは、中国の律令制にならったものです。
しかし、当時の北海道は「蝦夷地」と呼ばれ未開の地ということで、藩のような区分がなかったので、県にしていいものなのかと問題になったのです。
そこで、古代日本の律令制で定められていた広域行政区画「五畿七道」の7つの「道」に倣って、北海道と命名されたのです。
ちなみに、7道とは「東海道」「東山道」「北陸道」「山陰道」「山陽道」「南海道」「西海道」を指しますが、「東海道」「南海道」「西海道」はあったものの「北海道」はなかったので、蝦夷地を「北海道」と命名したものです。
なお、他の46都府県は、それぞれ都府県をはずして上の部分だけで呼ぶことがあります。
例えば、東京都なら東京、青森県なら青森、大阪府なら大坂、沖縄県なら沖縄。
しかし、北海道だけは「北海」と呼びません。
何故でしょうか?
それは、北海道は「北海道」で一つの地名なので、「道」だけをはずして北海と呼ぶことはないのです。
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