●日本の国花(非公式):サクラ(桜)
▲ソメイヨシノ
日本の国花は、法律や条例で規定されたものではなく、事実上桜が「国花」であるかのように扱われています。
日本では平安時代の国風文化の影響で、桜が花の代名詞となり、日本人の中で特別な位置を占めるようになりました。
春に桜の花の下で宴会する「花見」は日本の春の風物詩となっています。
また、桜はパッと咲いてパッと散る「潔さ」が日本人の精神に例えられ、古くから日本人に愛玩されてきました。
日本では、旧帝国海軍や警察官の徽章は他国なら星形を使うべき所を桜花で表しています。
自衛隊においても、陸海空を問わず、階級章や旗で桜の花を使用した意匠は数多いです。
1967年(昭和42年)以降、100円硬貨の表は桜のデザインが使われています。
なお、春の「桜」、秋の「菊」として、菊も日本を代表する花と捉えられる場合も多いです。
現在、50円硬貨に菊のデザインが使用されていますし、数多くの都道府県・市区町村の花に指定されています。
●日本の国鳥(公式):キジ
▲キジ
日本では、1947年(昭和22年)3月22日に日本の国鳥に指定されています。
また、国内の多くの自治体で「市町村の鳥」に指定されています。
●日本の国蝶(非公式):オオムラサキ
▲オオムラサキ
日本の国蝶は、法律や条例で規定されたものではなく、日本昆虫学会が選んだものです。
戦前の1933年頃より、蝶類同好会で「国蝶」の議論が始まり、戦後、日本昆虫学会で「国蝶」の議論が再燃し、1957年、昆虫学会40周年記念大会で行われた決選投票によって、オオムラサキに決定されました。 |