▲谷川岳
日本には海外のように5000m、6000m、7000m、8000mといった高い山はありません。
最も高い富士山ですら、3,776mしかありません。
そうなると山での遭難事故が多いのは、当然高い山がある海外の山だと思いがちですが、実は世界で最も死者が多い山は日本にあるのです。
それが、谷川家です。
谷川岳(たにがわだけ)は、群馬・新潟の県境にある山です。
日本百名山の一つに数えられています。
標高は1,977mです。
統計が開始された1931年(昭和6年)から2012年(平成24年)までの谷川岳遭難事故記録によると、805名の死者が出ています。
なお、8000メートル峰14座の死者合計は637名なので、805名という死者数がどれだけ多いが分かります。
谷川岳は、世界一遭難者が多い山としてギネスブックに認定されています。
では、標高2,000mにも満たない山にも関わらず何故谷川岳で死者数が多いのか?
それは、急峻な岩壁と複雑な地形、さらに中央分水嶺のため気象の変化が激しいからと言われています。
また、谷川岳は標高が低い上に首都圏から近いこともあり、登山に準備を万全にせずに気軽に登山を楽しもうという人や、ロッククライマーも多いため、遭難事故が後を絶たないのです。
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