日本で特許法が制定されたのは明治18年。
そして、特許第一号に認定されたのは同年8月です。
出願者は、漆工芸家の堀田瑞松(ほったずいしょう)。
特許内容は、「堀田錆止塗料及其塗法」。
具体的な内容は、船舶に用いる錆止め塗料とその塗り方に関するもの。
当時の日本では、鉄船の塗料が劣化しやすく、半年に1回は塗りなおさなければいけない状態でした。
堀田瑞松の塗料は、漆工芸で使っていた渋柿や漆を塗料に応用したもので、鉄船に塗ると3年以上もちました。
特許第一号になったこの塗料は、世界中に広まったそうです。 |