▲和同開珎
日本で最初に鋳造流通した貨幣は「和同開珎(わどうかいちん、わどうかいほう)」と言われています。
直径24mm前後の円形で、中央には一辺が約7mmの正方形の穴が開いている円形方孔の銭貨です。
表には「和同開珎」と表記され、裏は無紋です。
708年、日本国内(現在の秩父地域)で初めて銅が産出され、当時の政府は元号を「和銅」に改めるとともに、この年に貨幣の鋳造をはじめました。
「和同開珎」以前に日本に貨幣は存在していなかったのか?
実は、「無文銀銭」と「富本銭」が存在していたと言われています
1999年1月19日に、奈良県明日香村で大量の「富本銭」が発見されましたが、「富本銭」らは広い範囲には流通しなかったと考えられ、さらに通貨として流通したかということ自体も不確かなため、現在は「和同開珎」が広範囲に貨幣として流通した日本最古の貨幣であるとされています。 |