▲富士山


標高3,776.12m、日本で最も高い山である富士山。
日本の象徴と言っても過言ではなく、2013年（平成25年）6月22日には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録されました。

そんな日本の象徴、日本人のアイデンティティでもある富士山ですから、当然持ち主は国、もしくは所在地である静岡県や山梨県だと思うのが当然でしょう。

しかし、驚くことに実は富士山山頂は私有地なのです。
正確には、八合九勺から上の部分は浅間大社の土地として認められているのです。
これは、1974年の最高裁判所の判決により、「富士市にある浅間大社のもの」と決定したものです。

なお、浅間大社は、静岡県富士宮市にある「富士山本宮浅間大社」のことで、日本全国1,300以上ある浅間大社の総本宮とされています。

では、八合九勺から下はどうなっているのか？
下に関しては浅間大社のものではなく、八合九勺から下上の部分は静岡県側は国の所有、山梨県側は県の所有（かつては天皇家の所有となっています。
ただし、正式な県境は定まっていません。