相手に腕組みされると、拒否されているような気分になります。
たかが腕の組み方と思われるかもしれませんが、腕の組み方は相手の心理にけっこう影響を及ぼします。
腕を組むのは「クローズド・ポジション」といわれ、自分のことをガードしようとする構えです。
体を半身にするのも同様です。
一方、手のひらを相手に見せながら正面を向くのは「オープン・ポジション」と呼ばれています。
オープン･ポジションをとられると、相手は心を開いてもらっているように感じます。
そのため、親近感を感じ、説得されやすくなります。
A・メラビアンという心理学者によると、企業のトップや政治家をはじめ社会的地位の高い人ほど、オープン・ポジションをとることが多いため、このポーズには信頼感があり、説得力を持つとしています。
営業マンやサービス業の人達もこのオープン・ポジションをとっています。
オープン・ポジションは相手から信頼される基本のポーズといえるでしょう。
私はスピーチ中にジェスチャーを使いますが、その際、手のひらを聴講者に見せるように意識的にジェスチャーするようにしています。 |
