聴講者が眠くなるメカニズムには幾つかの要因が考えられます。
その一つが、長時間一ヵ所に視線が固定されてしまうことです。
ほとんどの講師がこのことを知らないために、聴講者に寝られてしまいます。
通常、講師は演台の後ろで講義をするわけですが、その場を動かず1時間、2時間のスピーチをしていると、余程話の内容が良くなければ、寝られてしまいます。
そこで大切なことが、「動く」ことです。
最も有効なのは「板書」です。
板書するためには演台の後ろからホワートボードの前に移動しなければいけません。すると聴講者は講師を目で追うようになりますし、板書が終わった後、しばらく板書の文字を目で追うようになります。それまでずっと講師を見ていたのが、ホワイトボードに視線が移ります。それだけでかなりの効果があります。
「ジェスチャーを活用しよう」で「ジェスチャー」について述べていますが、スピーチ中は要所要所でジェスチャーを使うと、やはり視線を動かすことができますので、眠気防止に効果が期待できます。
その他にも表を貼ったり、OHPやビデオを流すなどして、視線を一ヵ所に固定しないように工夫しましょう。 |