話は短ければ短いほどいいのです。
短く話せるということは、分かりやすく要点をまとめる能力があるということです。
講師の腕の良し悪しは、終了予定時間内に終われるか、終われないかで容易に判断することができます。
短く話せる人ほど優秀な講師といってほぼ間違いありません。
聴講者にとって講義での最悪のパターンは、「長い・難しい・抽象的」なスピーチです。
話が長く、難しくて理解できず、抽象的ではっきりしないスピーチ、あなたは聞きたいを思いますか?
こういうスピーチは間違いなく聴講者の多くが寝てしまいます。
講師の中にもたまに大きな勘違いをしている人を見かけます。
講師自身が興奮し熱弁するあまり、予定時間を超過しても終わる気配すら見せず、平気で話をしているケースです。
これはダメです。
講師失格です。
結婚式の乾杯の音頭を思い出して下さい。
気の利いた人は、二言三言話をして、すぐに乾杯の音頭に移りますが、場の状況を読めない人は3分5分と自己満足の長話をして参列者をシラケさせます。
結婚式に出席された経験がある方なら、こんな経験の一度や二度あると思います。
人は元来集中力に限界があるものです。
それでなくても1時間、2時間の講義は長いものです。それが講師の都合で5分、10分と延びてしまうと、仮にそれまでのスピーチ内容が素晴らしくても後味が悪いスピーチになってしまいます。
台無しになりかねません。
もしどうしても予定時間を超過していまう場合は必ず説明するようにします。
『ちょっと途中で話が脱線してしまいまして、予定時間を少し超えそうです。申し訳ありませんが後5分ほど辛抱して下さい』
などと予定時間を何分位超えるかを笑顔で一言説明することが大切です。
きちんと言えば分かってくれます。
聴講者は何時に終わるか分からないために不安になったり、講師の無神経さにイライラするのです。講師の中には「自分は先生だ」と勘違いして、多少のことは許されると思っている人がいるように見受けられます。
いずれにしても、終了時間を守れない講師は二流といって差し支えありません。
理想は、予定時間より3〜5分前に終わることです。
早く終わればきっと聴講者に喜ばれます。
学生時代、授業終了のチャイムが鳴る前に授業が終わると嬉しくなかったですか?
下図を見て下さい。
1,面白い ・ 短い = ◎
2,面白い ・ 長い = ○
3,つまらない ・ 短い = △
4,つまらない ・ 長い = × |
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話す内容に自信がない人は、是非予定時間より早く終わるようにしましょう。
スピーチそのものがうまくいかなくても、早く終わればそれだけ喜ばれるのは請け合いです。
(何故なら、つまらない話を長々と聞かされずに済みますから・・・。失礼)
もう一度繰り返します。
予定時間より早く終わりましょう。
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