インテリといわれる人達はどうして簡単なことをわざわざ複雑にして話すのでしょうか。
国会での官僚答弁などを聞いているとウンザリさせられます。
講師の中にもこういう人をよく見かけます。
しかし、本当に賢い人とは、複雑なこと難しいことを簡単に単純にすることができる人をいうのです。
講師をするようになって間もない頃、日頃ご指導を頂いていた先生より
『子どもからお年寄りまで誰にでも分かるように話すことが大切だ』というアドバイスを頂きました。
その時は単純過ぎてピンときませんでしたが、講師の経験を重ねるほどに、分かりやすく話すことの大切さを実感させられました。
それはそうです。
難しすぎて内容が分からない、理解できないスピーチはスピーチ以前の問題です。
ストーリーが理解できない映画なんて誰も観たくはないものです。
「この話の内容が理解できなければ会社が倒産する」などと極端に追い詰められていれば別ですが、通常のスピーチの場合、難しく話をしてしまうとたいがい寝られてしまいます。
難しい本を読んでいると眠くなりませんか?
スピーチも同じです。
教える立場の講師はAという事柄について詳しく知っています。
しかし教えられる立場の一般聴講者はAという事柄を知りません。ですからAという知識を伝える場合、初めて聞く聴講者の立場に立ってよく噛み砕いて丁寧に話をする必要があるのです。
上手な講師は例外なく「分かりやすい」のです。
自分が分かっているから他人も分かると思うのは間違いです。
特に専門用語や英語は極力避けるか、別の分かりやすい用語に置き換えて話すべきです。
気取って英語を多用するのはかえってみっともないことがありますのでやめましょう。
下記の点を注意しましょう。
1,ゆっくり話す
2,専門用語・英語・難しい用語は避ける
3,ワンフレーズ
4,リピート
以上の4点を順に見ていきます。
子どもからお年寄りまで誰にでも分かる話こそベスト 4つの注意点 |