人前で話をする際緊張する大きな原因が、聴講者の意識、視線が一斉に集中することによる心理的プレッシャーです。
視線のプレッシャーと言ってもいいかもしれません。
最も緊張する瞬間は、控え室から演台に向かう瞬間、そして今まさにスピーチを始めようとする瞬間、聴講者の視線が一斉に集中する時です。
そこでスピーチ全体の演出として、この視線のプレッシャーを避ける方法があります。
私はこの方法を何度か試してみて、「これは有効だ!」と確信しています。
かなり有効なテクニックだと思います。
通常講演会などの場合、講師は講師控え室にいて講演会開始直前係員が呼びにきて、会場入りするというスタイルが一般的です。
これは視線が一斉に集中する最も緊張するスタイルなのです。
そこで、控え室から直接演台に向かわず、一旦講師席に座るという裏技があります。
具体的にご説明します。
上記の図のように、事前に講師席を用意してもらいます。
そして控え室から、直接演台に行かずに、講師席に座ります。
すると、その瞬間聴講者の視線が一斉に講師に集中します。
そこで、司会者に携帯電話の電源を切ってもらうとなどの講義中の注意点を説明してもらいます。
すると、視線は司会者へ移ります。
次に、司会者に講師の紹介を簡単にしてもらいます。
すると再び講師に視線が移ります。
ここがポイントです!
その際、講師は聴講者をまんべんなく見渡すのです。
それはある意味「顔見せ」のような感じです。
講師と聴講者の視線が交わります。
その後、司会者から『それでは、○○先生よろしくお願い致します!』という合図をもらい、
演台に立ちます。
その時は、聴講者の視線のプレッシャーはもうありません。
講師席にいる時に、聴講者はすでに講師の顔や雰囲気を知りましたので、それはもう全然違います。
直接演台に立つのと、一旦講師席に座り時間を置いて演台に立つのでは、そのプレッシャーは雲泥の差があります。
あまり講師経験がない、極度のあがり症という人は、是非この方法を試してみて下さい。
かなり有効は方法、あがり症防止の裏技です。 |