スピーチが上手い人は例外なく、話が分かりやすいという共通点があります。
「一理三例」
これがわかりやすいスピーチのコツの一つです。
一つの理論(テーマ)を話す場合、最低三つの具体例や実例を話すと効果的であるということです。
具体例や実例が一つもないスピーチは分かりにくいだけではなく、スピーチが終わった後、聴講者の記憶に残らないという欠点もあります。
管理人の大先輩に「スピーチの達人」と呼べる尊敬する方がいました。
私が『この人のスピーチには勝てない』と思った唯一の先輩でした。
今は故人となっていますが、この先輩のスピーチは本当に面白く、私はどうしてこんな面白い講義ができるのだろうと、ずっと疑問を持っていました。
ある時、その先輩の約1時間のスピーチを録音して、それをテープ起こしをして文章にしたときに、その秘密が分かりました。
スピーチの実に8割以上が体験談や実例だったのです。
『これか!』
その先輩のスピーチが何年たっても記憶に残っている秘密はそこにあったのです。
豊富な体験談・実例の合間に、その体験談や実例を裏付けるような理論を話す。
そういうスピーチパターンを確立していました。
正に「一理三例」を実践していたのです。 |