あがり症と睡眠には関係があります。
それは「セロトニン」が関係しているからです。
「セロトニン」とは、神経伝達物質。
「セロトニン」には、ストレスを軽減させたり、気持ちが落ちつく作用があったり、集中力を高める効果があると言われていて、そのことについては、「34,セロトニンを増やす」で詳述していますので、ご参照下さい。
睡眠不足だと、「副腎皮質ホルモン」「アドレナリン」「ノルアドレナリン」といったホルモンがたくさん分泌します。
「アドレナリン」「ノルアドレナリン」は、「戦闘ホルモン」と呼ばれ、戦う、逃走するといった非常事態に適応するために分泌さるホルモンです。
この状態だと、心臓が高鳴り、血圧は上がり、血糖値も上がり、緊張で汗をかき、体が熱くなってきます。
つまり、緊張してあがる状態と似た症状です。
一方で、「セロトニン」が分泌されると、気持ちが落ちつく作用があったり、集中力を高める効果もあるのです。
睡眠の質を高め、睡眠時間も十分あると、この「セロトニン」が分泌されますので、あがり症予防に睡眠をしっかりとることは大変有効なのです。
睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があり、人はこの2つを繰り返し睡眠します。
特に、寝入りばなの3時間が重要と言われています。
この3時間は深く質が高い睡眠ですから、ここをしっかりととるようにしましょう。 |