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最後の5分に印象深い余韻を

「講師の技術的なコツの第一は、「最初の5分ですべては決まってしまう」という厳しい現実を認識することから始まります。」ということを「最初の5分ですべては決まる」で述べました。

最初の5分はとても大事です。
最初でつまずくとその後盛り返すのはかなり難しいものです。
しかし、まったく無理かといえばそうとも言えません。
だんだんと盛り上げていき、最後の5分にピークを持っていくという、これは「レジュメ作りのテクニック」の「あなたはコロンボ?それともポアロ?」で述べている、後結法(ストーリータイプ)の場合、可能なテクニックです。
ただしこのテクニックはかなりの技術が必要です。

また最初でつまずいた場合でなくても、
最後は聴講者の印象に残るようなフィナーレを飾ることが大切です。

映画を例にとると、後世に残るような映画はラストシーンが印象的なものです。
スピーチにおいても「記憶に残る」「余韻が残る」
という点では、ラストは重要になります。

記憶に残っているものとしては、プロ野球の巨人軍の長嶋茂雄さんが引退する際の挨拶での「我が巨人軍は永久に不滅です。」という言葉は有名です。
ただ、この言葉は厳密に言えばラストではなく、ラスト近くの言葉です。

他には、タモリ(森田一義)さんの赤塚不二夫さんの告別式の弔辞のラストの言葉も印象的でした。
私もあなたの数多くの作品のひとつです。


私がスピーチでラストによく使うのは以下の2つです。

・スピーチの結論を最後に繰り返して短く伝える
・ことわざなどを引用する

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